BASIC COLOR is “KURO” 黒ってベーシックですよね? 07.Actor

祖母の遺言が「好きな事をやれ!」だったんです。

大学の助教を辞めて俳優を目指されたとの事ですが、なぜ、そこまでして俳優になりたかったのでしょうか?

地元は、娯楽施設がほとんどない田舎町だったのですが、月に一度、『親子劇場』という舞台に地方公演で来る劇団がいたんです。そこに演劇好きの母が連れて行ってくれて気がついたら僕も演劇が好きになっていました。
それもあって、幼少期から「俳優になりたい!」という思いはありましたが、その世界に移行できるような機会もなく。。。あとは、僕の環境にはずっと"卓球"が存在していたんです。

卓球は、高校生の時にはインターハイ3位だったとか。

自分で言うのもなんですが、すごく強かったです(笑)。
大学まで推薦で行っていたのですが、俳優業の選択肢は諦められず。だから、大学院を卒業する時に芸能系の事務所を受けたんですよ。結局ダメで、教員の道を選ぶことになりましたけどね。
そんな教員就任1年目の時に祖母が亡くなったのですが、彼女の遺言が「好きな事をやれ!」だったんです。見抜かれていたんだと。
そこから教員をやりながら役者業への準備を始めて、26歳で上京して、今の事務所に所属できたんです。当時は、色々な人に「選択を間違っている!」と言われましたが、祖母の遺言を守ろうと思ったのと、やりたい事って、諦めたとしても永遠にやりたい事なんですよね。

目標としている俳優、演出家の演劇などはありますか?

西島秀俊さん、加瀬亮さんの様な、佇まいだけですべてを物語れるお芝居は素敵ですよね。
あとは、富田靖子さんの郷土を背負っている様な役者。北海道といえば大泉洋さん、大泉洋さんといえば北海道みたいな。
演出家であれば"G2"さん。『Paco~パコと魔法の絵本~』という作品がありまして、いつか出たいと思っています。
元々演劇から始まったので演劇はもちろんやりたいですが、それが舞台でも、映像でも、演じる事で観ている人を喜ばせられたり、感情をゆさぶれるような俳優になれたらいいですね。

福場さんのベーシックな部分とは何だと思いますか?

好きな事をとことんやる!上手いか下手ではなく、やるかやらないか。
今までの人生も、○×の2択で生きてきた所があるんです。それは恐らく、勝つか負けるかのスポーツの世界にいたからだと思うのですが、×だったら"それをどう楽しむのか?"という事も含めてです。

黒を見ると「勝たないといけない!」
という決意を思い起こさせてくれる。

最後に、本企画は「黒=ベーシック」というテーマなのですが、福場さんにとっての"黒"のイメージを教えてください。

正義、責任ですね。
花人の赤井勝先生をお手伝いしていた時期があって、先生は花を生ける時は黒しか着ないんですね。「黒は白以外何にも染まらない色で、その黒を着る事で責任を持って仕事を遂行する為」とおっしゃっていて、僕はその言葉に共感して自分の衣装を黒に変えました。
あとは、卓球のラバーって赤と黒なんですよ(笑)。それもあって幼少期から赤と黒は好きな色で、特に黒を見ると「勝たないといけない!」という決意を思い起こさせてくれる。
すべてを塗りつぶせる色なので、自分に責任を負わせる色だと考えます。

福場俊策 Syunsaku Fukuba

俳優 島根県出身。福岡大学スポーツ科学部にて助教として勤務していた経歴を持つ。高校時代には、卓球でインターハイ団体3位・全国選抜団体3位等の成績を上げ、大学進学後も全九州学生卓球選手権大会で優勝。
俳優としては映画、ドラマ、CM、舞台など精力的に活動している。最近ではドラマ“陸王”に岡田恵太役としてレギュラー出演。

何色にも染まらない色、それは「黒」。

黒の艶やかな輝きは、周囲の色を引き締め、個性を際立たせてくれます。
いつでもどんな時にでも頼りになる1本に。